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乳房のX線写真です。乳房は柔らかい組織なので専用の撮影装置で乳房を挟んで写真を撮ります。
マンモグラフィ検査の併用健診をおすすめします。
視触診や超音波検査でわかりにくい早期の小さな乳がんや、しこりを作らない乳がんを見つけることができます。悪性の病気だけでなく良性のものも見つかります。
マンモグラフィ検査を併用すると病気の発見率が高くなります。
1.検査の参考のために検査前に技師が質問します。
「検査は初めてですか?」 「日頃気になるところはありますか?」「生理前で胸が張ってませんか?」など。
2.半身の脱衣。乳腺の描出を良くし、短時間で撮影するために必要です。女性技師が担当しますのでご安心ください。また、髪が長い方はゴムなど束ねるものを持参すると良いです。
3.撮影は乳房の左右1方向(合計2枚)または、左右2方向(合計4枚)を撮ります。
撮影時は透明な板(圧迫板)で圧迫していきます。
「痛くないです。」とは言えません。乳房をできるだけ広く写しこむため、また乳腺の重なりを少なくするため、やさしくひっぱりながら圧迫板で少しずつ押さえます。そのため、圧迫感はもちろん、人によって痛みも多少あります。
今まで撮影してきて、「♪♪痛みはまったくなかったわ。ありがとう(^-^)♪♪」って言って帰られる方もいました。
圧迫の程度には基準がありますが痛みは個人差があるので「次回からもう受けたくないっ!!」って思わないよう、痛いときは我慢せずに技師にお伝えください。
「小さい胸でも挟めますか?」・・・もちろん大丈夫です。豊胸手術した方も撮影できますが、撮影前にお知らせください。
すべての人が悪性の乳がんではありません。良性の場合がほとんどです。心配でしょうが一度精密検査する事をおすすめします。
大丈夫です。1回の撮影で乳房にあたる放射線量は、東京からニューヨークへ飛行機で行くときにあたる自然放射線「宇宙線」の半分であるといわれています。従って、マンモグラフィに伴う危険はほとんどないといわれています。
厚生省の調べから、視触診方式のみよりマンモグラフィ検査を併用することにより、年齢に関係なくがんの発見率が高くなるという結果も出ています。
・妊娠中、妊娠の可能性がある方。
・豊胸手術をしている方。
・乳房を手術した方。
・授乳中の方
圧迫により母乳が出やすいため、処置しながら撮影します。
厚生労働省は40歳以上の女性に対して2年に1回をすすめています。
本施設には、NPO法人マンモグラフィ検診精度管理中央委員会より認められた、マンモグラフィ読影認定医師及びマンモグラフィ撮影認定診療放射線技師がおり、施設の認定も受けています。安心して検査をうけてください。
乳がんは発見されたときの進行度により治療成績が変わります。早期乳がんでは100%に近い生存率が期待でき、進行がんでは生存率はおよそ50%となります。また、早期に発見された場合は乳房を残す乳房温存療法が可能です。すなわち、乳がんを早期発見することが大切であり、視触診や超音波検査のみでなくマンモグラフィ検査もおすすめします。
まだ受けた事のない方、痛いという噂を聞いて懸念している方、一度、検査をしてみてはいかがでしょうか。