2021.08.30
アジサイが教えてくれたこと
アジサイは梅雨に咲きます。
雨や曇りの日でも綺麗ですよね。
目を閉じれば、皆さんの瞼にも素敵なアジサイの風景が浮かぶことでしょう。
私の家の庭にもアジサイがあり、毎年青い花をいっぱい見せてくれて、とても気に入っていました。ところが、ある年から、枝葉は立派なのに花が咲かなくなりました。
「なぜだ、株がダメになったか、植え替えるか。」
当のアジサイが聞けば泣きそうなことを妻と相談していました。
その後、原因がわかりました。
私がいけなかったのです。
アジサイは前の年にできた茎に花芽ができて、それが翌年咲くのです。それを知らなかった私はその花芽の付いた大切な茎を枯枝と思い込み、秋に全て刈り取っていたのです。
ということで、また、青い花を咲かせてくれるようになっていのですが、今度は花が紫色になってしまいました。
また、調べました。アジサイの花の色は土壌が酸性だと青色になり、アルカリ性だと赤くなるのだそうです。
どうも妻が良かれと思って秋に撒いた肥料がいけなかったのです。
そこで、昨年は土壌を酸性にするはずの肥料を投入しました。鹿沼土が良いと書いてあったので、それも投入しました。
もちろん大事な茎は切っていません。
はたして、今年の春、若葉は例年以上にもりもり出てきました。そして、期待していたのですが、梅雨に花は一つも咲きませんでした。
花屋さんは、「おかしいな。何もしなければ必ず咲くが。」
庭で妻と「これからは、もう、何もしない。」と話をしていたところ、それを聞いた返事だったのかアジサイが、お盆を過ぎてから、一輪だけ赤っぽい紫の花をつけてくれました。青くするはずの肥料がさらにダメだったようです。
よく知らないくせに、自分の思い込みだけで、あれや、これやと余計な手当をすると、さらに悪循環を招くのは世の常でした。病院ではこうならないように注意しようと思いました。
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