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2021.09.17

ボランティアの体験

最近は、100年に一度とか言われながらも、毎年各地で災害が起こっています。とても残念なことです。

 

しかし、どこの災害でもボランティアの人々が困っている人の家に大勢駆けつけて、黙々と復旧を手伝っている姿をニュースで見ていると、日本の社会も捨てたもんじゃないとこの点だけは嬉しく感じられます。

 

 

皆さんはボランティアの経験はあるでしょうか。

 

 

私はかつて上越地震の際に、信州大学の医療チームの一員として出かけたことがあります。

 

 

活動の拠点は小千谷市内の体育館でした。到着時には水道はまだ復旧しておらず、避難所となった体育館も一部損壊しているような状況でしたが、大勢の人々が避難されていました。自衛隊が三度の食事の用意をしていて、成人は日中は自宅の片付けをして、お年寄りや子供たちは体育館でお留守番をして、夜は家族ごとにかたまって寝るような状況でした。時々、余震がズシンときて、緊張したのを思い出します。

 

 

 

 

 

自分がそのような環境で、もっとも苦痛だったのは手が洗えないことでした。ウエルパスが至る所に置いてあり、何不自由ないはずなのですが、例えばトイレに行った後にはどうしても手を洗いたかったです。

 

また、ボランティアに行って一番感激したのはグランドに設置された簡易トイレを清掃する人々でした。

 

たくさんトイレが用意してあるのですが、大勢の人が使うのですぐに汚れてしまいます。

しかし、驚いたことに、これに負けないくらい大勢の人々が1時間おきだったか、30分毎だったかは忘れてしまいましたが、とにかく驚くほど頻繁に掃除して、私たちはいつも清潔に利用できて、本当にありがたいと思いました。

 

よく、ボランティアは自分のために行くんだと言われますが、私もこの経験ができたことは自分にとって本当に良かったと思いました。

 

現在は、細々ですが、コロナワクチンの接種を一生懸命にお手伝いさせていただいています。

 

 

まだ、ボランティア活動をしたことがない人がおられましたら、勉強が一段落した段階で、是非行ってみてください。感じられることがあると思います。

 

 

 

多田剛